本講座は、旧・第三内科から分かれる形で2024年4月に新たに発足し、呼吸器疾患を専門として臨床・研究・教育を行っています。
呼吸器内科が扱う疾患は急性期のものが多く、日本人における死因の上位を占めています。専門医を取得している医師の割合が他科に比べて少なく、呼吸器疾患を持つ患者さんは他の疾患も併せ持つケースが多く、少数の医師で多数の疾患を診なければならない診療科です。そのような背景を踏まえ、本講座ではさまざまな視点から呼吸器疾患にアプローチ。内科医としてはどこに行っても十分な診療ができる視野の広い医師の育成をめざしています。


間質性肺疾患は、特発性肺線維症をはじめとする特発性間質性肺炎や膠原病に伴う疾患、カビなどの吸入抗原に伴う過敏性肺炎、薬剤性肺障害など病態は複雑化し、患者も増え続けていますが、専門医が少なく正しい診療が行われていないのが現状です。その打開策として、私たちは2020年より放射線科医、病理医など全国にいる各領域のエキスパートとオンラインによる多職種による議論(MDD)を行い、適切な診断治療を実施。MDD をしっかり行えている施設は全国でもまだ多くなく、本講座はその代表的施設の1つです。
福井県内の医療格差をなくすことを目的に、FIND-AIR(Fukui Identification of Non-Diagnosed Asthma and Interstitial lung diseases in Respiratory patients)という組織を立ち上げました。本学をはじめとする基幹病院の若手医師が中心となって県内の診療レベルのボトアップ図るとともに、治療が不十分な患者さんを専門治療につなげ、回復後、地域に戻すというプロジェクトです。福井県医師会、日本呼吸器学会とも連携し、医療者同士の横のつながりも構築します。FIND-AIR には研修医や学生も積極的に参加してもらい、現場でしか学べないことを身に付けてもらいたいと思っています。
間質性肺疾患や特発性肺線維症をはじめとした、喘息や慢性咳嗽において数多くの治験を実施しています。治療選択肢の少ない患者さんに新たな可能性を提示し、選択の幅を広げています。
ご興味のある方は、医学研究支援センターまでご連絡ください。


